1、■「動物たちを守る会ケルビムさんからのご協力要請の内容」
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動物と自然を愛する皆様へ
動物たちを守る会ケルビム
代表 中村吏佐
沖縄県内の移入動物対策事業への捕獲殺処分中止要望御協力のお願い
この度1月15日より、沖縄県本島北部やんばる地区で生息する希少野生生物の保護を目的とした移入動物対策としてマングースとノラネコ(環境省や沖縄県など行政は捨てられたノラネコを野ネコ=野生化したネコと言っている)の捕獲殺処分が行なわれています。カゴワナ200個を使用し、捕獲されたマングースは即日炭酸ガスによる窒息死処分、ネコは北部保健所で譲渡期間4日おいた後マングースと同様に殺処分となります。この方法ではマングースと愛護動物であるノラネコ双方の命を軽視しており、根本的な解決は望めないと思われます。移入動物問題は人間によって引き起こされた問題であり、その負担は人間が負ってしかるべきもので、動物のみに負担を強いる捕獲殺処分という対策は容認出来ません。環境省はこの駆除事業を来年度も予定しており、さらに沖縄県もカゴワナ900個を使用し昨年からのマングース駆除に加え今年4月からはノラネコも捕獲しようと考えています。
そのため、当会では賛同団体と共に環境省沖縄地区自然保護事務所をはじめ関係団体に文書で殺処分中止と命を大切にする代替案検討を要望致しました。さらに環境大臣と沖縄県知事には直接会って要望するため只今準備をしています。捕獲されたネコに関しては殺処分回避のため当会に引き渡しを要望していますが、当会が引き取って済む問題ではなく、行政にしっかりとした今後の対応を検討頂かねばなりません。
つきましては、人間の身勝手によって見捨てられた動物たちを救うため、ひとりでも多くの方が早急に殺処分中止の要望にご賛同ご協力頂けますようお願い申し上げます。
◆賛同方法(賛同する旨を明記して氏名・住所をケルビムまでFAXまたは郵送して下さい。)
◆要望方法(下記の所まで要望を書いてFAXか郵便、または要望内容を電話で伝えて下さい。)
○環境省自然保護局野生生物課
〒100ー8975 東京都千代田区霞ヶ関1ー2ー2
TEL(直通)03ー5521ー8282 (代表)03ー3581ー3351
FAX03ー3581ー7090
○環境省沖縄地区自然保護事務所
〒900ー0027 沖縄県那覇市山下町5ー21 沖縄通関社ビル4F
TEL098ー858ー5824
FAX098ー858ー5825
○沖縄県文化環境部自然保護課
〒900ー8525 沖縄県那覇市泉崎1ー2ー2
TEL098ー866ー2243
FAX098ー866ー2240
*今回沖縄県内の新聞テレビマスコミは動物愛護団体側の意見は一切報道せず、ヤンバルクイナなど希少野生生物を守るためにマングース・ネコの殺処分はいたしかたないという行政のコメントばかりが報道され、このままでは情報操作のようで県民に悪影響を与えかねません。
○琉球新報社会部
TEL098ー865ー5158
FAX098ー861ー6444
○沖縄タイムス社会部
TEL098ー860ー3552
FAX098ー860ー3483
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| ■「動物たちを守る会 ケルビムさんが沖縄県に提出した要望書全文」 |
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平成14年1月17日
環境大臣 川口順子殿
環境省自然環境局沖縄地区自然保護事務所 所長 青山 銀三 殿
やんばる野生生物保護センター 殿
沖縄県知事 稲嶺 恵一 殿
沖縄移入 対策連絡協議会 会長 池原貞雄 殿
日本哺乳類学会 会長 人秦司紀之 殿
IUCN 国際自然保護連合 日本委員会 殿
(財)日本自然保護教会 会長 沼田眞 殿
(財)山階鳥類研究所 理事長 浅野辰愛 殿
(財)WWF JAPAN 会長 大内照之 殿
(財)日本野鳥の会 会長 小杉隆 殿
(財)日本野鳥の会 やんばる支部 支部長 殿
琉球大学 学長 森山盂進 殿
動物たちを守る会ケルビム
代表 中村吏佐
移入動物対策事業の捕獲殺処分中止と代替案検討を求める要望
拝啓、時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
この度の捕獲殺処分という移入動物対策の方法は、野生生物であるマングースと愛護動物であるノラネコ双方の命を軽視しており、根本的な解決は望めないと思われます。
「生態系が破壊されているからそこに移入動物が定着する」ということは科学的にも学識者が認めていることです。マングースが増えることは、人為的なマングースの移入や林道を作るなどの開発によって人間が生態系を破壊したことが、真の原因です。移入動物問題は人間により引き起こされた問題であり、その負担は人間が負ってしかるべきものです。それにも関わらず、生態系の破壊行為を規制することもなしにマングースを殺処分することは責任転嫁でしかありません。移入動物のみに負担を強いる捕獲殺処分という対策は倫理面からも認めることはできません。
ノネコと行政が呼んでおられるネコはもともとは捨てられた飼いネコ、つまりノラネコです。新たな捨てネコの供給を絶つこと 力を入れない限り現状は変わりません。そのためには、県民に終生飼育・避妊去勢手術の実施・室内飼育の実施・身元の表示など適正な飼育方法を指導する必要があります。パンフレットや立て看板などの啓蒙方法の他にも、動物愛護精神にのっとった動物の飼い主に対する監督指導を可能にする適性飼育条例の規定やより良い飼い方を始める勤機付けとしての避妊去勢手術費用援助金の支給など、より進んだ方策を早急にとるべきではないでしょうか。捕獲と啓蒙を並行して行うように考えているというのであれば、捕獲を決定されたと同時にしっかりした指導方法を地元行政と話し合って計画し決定されてしかるべきであり、指導の方がかなり立ち後れていると思います。
尚、ノラネコの殺傷行為は動物の愛護及び管理に関する法律(以下、動物愛護法)がある日本国内では合法ではありません。捕獲殺処分したいからとノラネコをノネコと言い換え自然保護の法律だけを盾にとり動物愛護の法律を無視するのはやってはいけない事です。その場にいては困ると言うのであれば、動物愛護法に全く反する行為です。
犬ネコなどによる苦情解決の対策に関して言えば全国的な動きとして、捕って殺そうというよりはむしろ困った事になった理由を見極めそれを改善し、地域や当事者間での話し合いの上お互いの合意点を見いだし、より命を大切にした人道的な解決方法がとられるようになってきています。例えば「地域ネコ」と呼ばれるノラネコを避妊去勢手術して地域で世話するノラネコ対策は、排除ではなく人とネコが共存を図る方法として東京都をはじめ行政も支援されるようになってきています。ペット飼育禁止の所が多い団地など集合住宅でも近頃では飼い主間でペットクラブなどをつくり周囲の迷惑にならないようマナーを守ってペットを飼育できる事例などが多くなってきました。この度の捕獲対象はペットとしての立場を確立しているネコであり、話し合いの余裕もないまま捕獲殺処分ではなく、もっと話し合いの場を持ちお互いの合意点を見いだすことが必要だと思います。「存在が迷惑になれば殺す」というような事では、飼い犬がよく鳴いて迷惑だからとかネコが近所でフンをして迷惑をかけるからとかの理由で改善策を考えずに安易に行政に引取りを依頼し殺処分するどうみても誉めたものではない飼い主と同じ事をされているようで、啓発をしなければならない立場におられる行政のされることではないのではないでしょうか。
人が行った行為から野生生物を守る方策としてのネコが関係している前例をあげますと、東京都の小笠原村と沖縄県の竹富町ではネコに避妊去勢手術をする方法をとっており、殺処分という方法はとられていません。たとえそれらの方策が動物愛護の精神に基づいたものでなく希少生物保護の観点からとられたものだとしても、殺す事無く一定の成果を挙げています。移入動物根絶政策の風潮にのってこの度は殺処分という安易な選択をおこなっていますが、不十分ながらでも今までできていたわけですから今まで以上にこれを進めるべきではないでしょうか。
マングース対策の具体的な代替案としては、避妊去勢手術後の解放があります。手術した後の動物が野生生物を捕食する可能性はありますが、手術する事でかなり活動範囲を狭める事が出来ます。マングースは寿命3年余りとかなり短命であるため、徹底して避妊去勢手術をして繁殖しないようにすれば数年のうちにかなり数は減るはずです。
ノラネコ対策の具体的な代替案としては、動物保護施設(アニマルシェルター)での保護飼育と里親譲渡が考えられます。行政はこれまでの大規模な開発による自然破壊を改め、それらの予算で長年の行政の不作為の結果生じた見捨てられた動物たちを保護する 務が生じています。ただし、シェルターを建設するには多額の予算が必要と思われがちですが、廃校など使用していない建築物を改装して使用し、その後の運営を行政だけでなく獣医師会や企業、動物愛護団体、一般ボランティアなどと協力体制をとりながら低予算で行って行くこともできないことではないと思います。昨年沖縄県が学術研究のためにネコを捕獲しようとした際にかなり多数の反対意見や要望があったことはご存知だと思いますが、そのような人々は行政が命を大切にする方策をとると言うのであれば協力は惜しまないはずです。この場合も避妊去勢手術をして保護することが前提となりますので、これらの代替案は見本となりこれから県民に避妊去勢手術の必要性を普及しようとしていることに大変役立つかと思われます。
またこのように大々的に行政が殺処分前提の排除を始めるということは、新たに動物虐待事件を生み出す可能性があり、動物虐待は往々にして少年犯罪にいきつくことも良く知られている事実です。既に沖縄県では動物虐待事件が多く、そのような虐待事件を起こしてもいいと思っている人々の考え方として「迷惑になっている犬ネコは行政が捕獲殺処分しているのに個人で殺して何が悪い」というものが多く見られます。またそのような地域では大人たちの行動を見てか子供たちによる動物虐待事件も多く目撃されています。ネコはネコであり、見た目で飼いネコ、ノラネコ、ノネコと区別できるものでもなく、このように動物虐待をする人、ましてや子供が今回の駆除事業を知った際に短絡的に「ネコをはじめ動物は迷惑なら殺してもいいものなんだ」と虐待にはしる可能性は否めません。野生生物マングース・ノラネコも同じ命です。個々の命を大切にすることに配慮した方策を行政がとられるのであれば、人々に命の大切さを教え、社会的教育的に大変良い影響を与えられる事でしょう。
以上のような理由から、この度の捕獲殺処分に偏った方策は中止し、社会に良い影響を与えられる代替案、動物愛護と自然保護の啓蒙となる個々の命を大切にした代替案の検討を要望します。
尚この要望については、平成14年1月31日までに文書にて回答頂けますようお願い申し上げます。
敬具 |
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2、■「環境省自然環境局沖縄地区自然保護事務所の見解」
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やんばる地区における移入動物対策事業の実施について
「環境省では、やんばる地域の希少野生動物を保護する為、その生息の脅威となっているマングースやノネコの移入動物対策を実施します。」
1、 事 業 の 目 的
沖縄本島北部のやんばる地域には、ヤンバルクイナやノグチゲワなどの、世界中でもここにしか生息していない希少な野生動物が生息しており、やんばる特有の生態系を形づくっている。その一方で、近年、この地域でもマングースやノネコといった移入動物の目撃例が増えており、これら動物によるやんばる固有の生態系への影響が懸念されている。
環境省では、やんばる地域における豊かな生態系を次代に継承するために、当地域において、マングースやノネコの移入動物の排除等の対策を実施する。
2、 事 業 の 概 要
(1)移入動物の排除
@事業実施期間(現地作業)
平成14年1月15日〜3月15日
A事業実施区域
沖縄県国頭郡国頭村北部地域(県道2号線以北)
B実施方法
作業従事者4名により200個のカゴワナを使用し、移入動物であるマングース及びノネコを生け捕りにする。マングースについては直ちに安楽死の処分を行い、後日、胃内容物の調査を実施。ノネコについては、沖縄県北部保健所において原則4日間(引き取り等の申し出があったものについては期間を延長)の飼育をし、この間に、保健所、国頭北部三村役場、環境省やんばる野生生物保護センターにて情報を一般に公開し、引き取り手の有無を確認。責任を持って飼育が出来る引取り手が見つかった場合には引渡しを行い、見つからなかった場合にはマングース同様に安楽死の処置を実施。
(2)普及啓発
@事業の周知
村内放送にて事業実施の周知を図ると共に事業への協力について呼びかけを実施する。また、事業概要を取りまとめたパンフレットを作成し配布、掲示する。
Aペットの放逐禁止
沖縄県で実施予定のペット飼養適正化対策との連携を図りつつ、やんばる地域へ新たな移入動物が持ち込まれないように、ペットの放逐禁止を呼びかけるパンフレットを作成し、地域の小中学校を中心に配布を行う予定。
3、 事 業 実 施 に 際 し て の お 願 い
@捕獲用のワナを触ったり壊したりしないで下さい。
A飼い猫にはリボンや首輪、迷子札等を付けてノネコと安易に区別が出来るようにして下さい。
Bペットは最後まで責任を持ってかわいがり捨てないでください。ネコについては避妊去勢手術や室内飼いのカン励行により、不幸なネコが増える事を避けてください。
Cマングースやノネコ、ノイヌの目撃情報がありましたら環境省沖縄地区自然保護事務局までご連絡ください。
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■やんばる地域の移入動物対策事業へのご理解とご協力について(案)
環境省自然環境局沖縄地区自然保護事務所 |
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環境省では、やんばる地区の希少野生動物の保護のために、国頭村において、移入動物対策事業を実施します。皆さまのご理解とご協力をお願い致します。
1 協 力 の お 願 い
@捕獲用のワナをさわったり、動かしたり、壊したり、持ち去ったりしないで下さい。
A飼いネコには、リボンや首輪、迷子札などをつけてノネコと区別できるようにして下さい。また、やんばる地域で飼いネコが行方不明になった場合には、直ちに裏面の問い合わせ先までご連絡ください。捕獲作業中の目撃情報等により、連絡のあった飼いネコの捜索に協力致します(あらかじめ飼いネコの写真を撮影しておくと捜索がしやすくなります)。
B飼っているペットは最後まで責任を持ってかわいがり、絶対に捨てないで下さい。飼いネコは不妊手術や室内飼いを行い、不幸なノネコが増えることを避けて下さい。
Cマングースやノネコなどのエサとなる食べ残し等を捨てないでください。
2 な ぜ 、 移 入 動 物 対 策 事 業 を 実 施 し な け れ ば な ら な い の か ?
世界中の島々で移入されたマングースやノネコによって多くの貴重な在来種が食べられ絶滅しています。沖縄本島においても、マングースによってワタセジネズミやアカヒゲ等、貴重な在来種が食べられている事が確認されています。現在では、大宜味村や東村の中南部地域においてヤンバルクイナが見られなくなっていますが、マングースがその原因のひとつとして考えられています。
また、山中にいるノネコもやんばる地域の野生生物の生息を脅かす事が強く懸念されており、実際に、その糞の中からヤンバルクイナの羽毛が発見されています。
やんばるという限られた地域にすむ生き物は移入動物の影響を受けやすく、移入動物をそのままにする事は、やんばるの在来種の絶滅に拍車をかけることが予想されます。 |
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3、■「環境省と共に駆除殺処分を推進している『(財)WWF JAPAN(世界自然保護基金ジャパン)』へ質問してみました。以下がWWFからの返答です。
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日頃より当会の活動にご支援とご協力をいただきありがとうございます。また、このたびは貴重なご要望をお寄せいただきありがとうございました。
ご指摘の「ヤンバル地区のおける移入種動物対策事業」ですが、ご存知の通り、マングースは、沖縄におけるハブの駆除を目的として放獣されました。沖縄のデータではありませんが、奄美大島では、マングースが奄美固有の鳥類や哺乳類、両生類などを補食している現実があります。今、可及的、速やかに外来種を自然環境から排除しないと、本来あるべき生態系の生き物の命が見えないところで消えて行っていることを見逃すわけには行きません。奄美大島においても1979年頃に名瀬市北西部で少数個体を放獣したことにより、本来いなかった食肉獣であるマングースが定着し、次第に分布域を広げております。
それら外来種の生態系における影響は、島嶼という特異な生態系としての南西諸島においては、特に顕著且つ重大なものがあります。放獣当時、予想されなかった希少生物に対する影響は昨今の調査においては科学的に明らかになりつつあるところです。ノラネコに関しましても、元々人間社会のみにおいて存在するペット動物が野生化し、その生息域における生物層に大きな影響を与えていることは、現在疑いのない事実であり、外来種として可及的且つ速やかに自然環境から排除することが重要です。この点に関しては、IUCN(世界自然保護連合)や1992年国連環境開発会議で採択されました生物多様性条約でも宣言されているところです。
一方で、駆除捕獲された個体の扱いに関して、現在法制度の規制がない、監視体制が不十分などにより動物実験の転用や捕獲者の所有物として加工売買されている問題も出ております。動物福祉の視点より収容先において、終生飼育することが望まれますが、それにかかる施設や費用、さらにその捕獲生物種の健全な生息環境を備えるなど、現在の日本国
内状況では難しいのが現実です。生物としての生命は倫理的にも尊ぶ必要はあり、人間による放獣、野生化の責に帰する余地はありますが、地球上において限られた生息域にのみ生きる種の絶滅ということを考慮し、外来種の駆除と最終手段としての安楽な手段による殺処分もやむを得ないと考えております。
先人より受け継いできた世界的にも多様な生物種を有するわが国の自然を、次世代に継承することを最優先課題として科学的根拠に基づき、現在考えうる最善の方策を今後とも模索提言していく所存です。
以上の当会の方針をご理解いただき、今後ともWWFジャパンの活動にご理解とご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします。
(WWFジャパン (財)世界自然保護基金ジャパン自然保護室 権田雅之さんに御返答頂きました) |
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4、■「マングースとネコが脅威という表現を使っている沖縄の地元新聞の記事」
―新聞社にも皆さまのお声をお寄せ下さい!―
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■平成13年12月19日 琉球新報
ヤンバルクイナ 野生化ネコの捕食を裏付け 県と環境省「排除」検討へ
山階鳥類研究所(千葉県)は18日、ヤンバルクイナが野生化したネコに捕食されていることが分かったと発表した。これまでもネコによる捕食の可能性が報告されていたが、ふんのDNA分析で裏付けられた。県や環境省は、ネコの「排除」など対応策を検討している。
今年8月、研究者の金城道男さん、渡久地豊さん(沖縄フィールドワーク)が国頭村辺野喜の伊江林道で採取したほ乳類のふんからヤンバルクイナの羽毛を発見。北海道大学でDNAを分析した結果、ネコのフンと判明した。金城さんらは三月から同林道付近で一匹のネコを確認。
11月末には自動撮影装置を使い、ネコの姿をカメラに収めている。
本島北部では、マングースの北上でヤンバルクイナの生息域が減少。県庁で記者会見した山階鳥研の尾崎清明標識研究室長は「マングースがひなや幼鳥をとっているのは間違いない。
ハンティング能力の高いネコが、成鳥捕獲の主犯と考えている。希少動物とネコなどを仕分けしないと、前途多難だ」と絶滅の危機を訴えた。
県が本島北部で展開しているマングース駆逐事業でわなに入ったネコは、昨年10月から今年11月まで412回。飼いネコか野生化したネコか判別できないため、放している。
本年度は捕獲を予定していたが、動物愛護団体などの反対で取りやめた。
今回の調査結果を受け、県自然保護課は「来年度のマングース駆除事業の中で、ネコの排除を考えたい」とし、環境省沖縄地区自然保護事務所も駆除事業の検討に入った。
■平成13年12月19日 沖縄タイムス
ヤンバルクイナ 野ネコのえさに 生息域15年で25%減
山階鳥類研究所(千葉県)は18日、国頭村辺野喜の伊江林道で8月に採取された、ほ乳類のふんからヤンバルクイナの羽が見つかり、ふんのDNA分析の結果、ネコのものと判明した、と発表した。
野生化したネコが、やんばるの希少動物を捕食している危険性は以前から指摘されていたが、ヤンバルクイナがネコに捕食されていることが証明されたのは初めて。環境省も事態を深刻に受け止め、対策を検討する方針。
県庁で会見した尾崎清明標識研究室長は「マングースや野生化したネコの影響で、ヤンバルクイナの生息域は1985年からの15年間で25%減っている。ネコをほかの場所に移し、希少動物とのすみ分けをしないと先は見えている」と警鐘を鳴らした。
マングースは主にヤンバルクイナのひなや幼鳥、卵を食べるが、成鳥への脅威はネコのほうが高いという。
ふんは8月21日、沖縄フィールドワークの金城道男さん、渡久地豊さんが発見。同研究所が北海道大学にDNA分析を依頼、今月初め、ネコのものと断定した。
これまでも日本野鳥の会やんばる支部の調査(96年)で、大宜味村で見つかったネコのものと見られる2個のふんからヤンバルクイナの羽が見つかっている。
県は2000年度からやんばるでマングース駆除事業を実施。昨年10月から今年11月までに延べ412匹のネコがわなにかかり(その後放す)、同地域で相当数のネコが生息していることが分かった。
本年度は、人家から離れた場所にいるネコは野ネコとみなし、胃の内容物を調べようとしたが、動物愛護団体の抗議に遭い、ふんの調査に切り替えた経緯がある。
自然保護課の上原隆広野生生物係長は「来年度は、マングース駆除事業と同時に、ネコについても捕獲し、別の場所で飼うなど何らかの対策を考えたい」と話した。
会見に同席した環境省自然環境局沖縄地区自然保護事務所の青山銀三所長も「深刻な状況と受け止めている。どういう対策が取れるか、本省と検討したい」と、環境省としてやんばる地域の移入動物の駆除を検討する考えを示した。
■平成14年1月12日 琉球新報
やんばるで移入動物対策 希少生物を保護 野ネコなど捕獲(環境省)
環境省は本島北部のやんばる地域のヤンバルクイナやノグチゲラなどの希少生物を守り、マングースや野ネコ(捨てネコ、野生化したネコ)を排除するため、今月中にも移入動物対策事業を国頭村で開始、3月まで実施する。沖縄で環境省が同事業を実施するのは初めて。
環境省自然環境局沖縄地区自然保護事務所(青山銀三所長)が11日、記者会見で発表した。
青山所長はこれまでの調査でネコがヤンバルクイナを捕食するなど環境に影響をおよぼしていることが分かっていることから「事態は深刻だと受け止めている。理解を得ながら、県と協力して取り組みたい」と語った。
事業は国頭村安田と同村与那を結ぶ県道2号で実施される。200個のカゴワナを場所を移しながら約千ヶ所に設置する。マングースとネコを生け捕りにし、安楽死させ胃の内容物を調べる。
会見では琉球大学と日本野鳥の会やんばる支部が2001年3月から8月まで実施したやんばるの林道周辺で採取したネコのふんの分析調査結果も公表された。調査では林道周辺で採取されたふんから昆虫や骨などが見つかり、ネコがやんばるの在来種を捕食、影響を与えていることが判明。
2001年12月にもふんのDNA鑑定からネコにやんばるくいなが捕食されていることが分かっている。
これらの調査を受け、環境省は緊急に事業実施を決定した。
ネコの捕獲については動物愛護団体からの抗議があり、県のマングース駆除事業で捕獲された猫は放されている。
今回はネコを捕獲した場合、一定期間飼育し、特徴などの情報を公開、引き取り手がいない場合、マングースと同様に処理する。
青山所長は「ペットを捨てるのが問題。捨てさせないため、関係団体とも協力し、啓発もしていきたい。希少な動物を守るため、理解、協力をいただきたい」と呼びかけた。
県も2000年10月から北部地域でマングース駆除事業を実施。01年1月から12月末までにマングース264匹を捕獲。ヤンバルクイナ捕食が確認されたネコも延べ190匹となっている。
■平成14年1月12日 沖縄タイムス
希少ネズミも捕食/野ネコ被害 マングース以上の脅威
ヤンバルクイナの捕食が判明するなど、本島北部で野ネコによる希少動物への影響が問題となっているが、新たに国指定天然記念物のオキナワトゲネズミやケナガネズミ、カラスバトなども野ネコに捕食されていたことが、琉大農学部助手の小倉剛さんらのグループの調査で明らかになった。
小倉さんらは昨年三月から八月までの間、週二回の割合で大国林道や照首林道、佐手辺野喜林道、県道2号―安波ダムなどの林道周辺と大宜味村の喜如嘉、謝名城の民家周辺で、ネコのものと思われる糞(ふん)を採取し、残留物を分析した。
この結果、林道周辺で採取した糞から、オキナワトゲネズミなどのほか、オキナワキノボリトカゲやワタセジネズミなどの固有種も確認された。
野ネコ同様、希少生物の生態系を脅かしているマングースとの比較では、野ネコはマングースのえさとなる動物より大型の動物を捕食しているほか、キノボリトカゲを捕食している割合が著しく高いことも分かった。
また、その影響がケナガネズミのような樹上性動物にも及んでいることから、調査グループでは、野ネコは希少動物にとって「マングース以上の脅威」と位置付け、早急な対策の実施を要望している。
■平成14年1月12日 沖縄タイムス
15日から捕獲開始
本島北部に生息する希少動物保護に向け、環境省は15日から、野ネコとマングースを捕獲する移入動物対策事業を開始する。実施機関は3月15日まで。国頭村の与那と安田を結ぶ県道2号以北で行われる。200個のわなを使い、辺戸周辺からわなを使い、辺戸周辺から開始。状況を見ながら、南下していく方針。
捕獲後は、マングースは直ちに安楽死処理し、後日、胃内容物を調査。
ネコは原則4日間は北部保健所で飼育。その間、同保健所や国頭村役場、環境省やんばる野生生物保護センターなどで写真を公開。引き取り手が見つからなかった場合は、マングース同様の処置を行う。事業実施に当たり同省は、飼いネコと野ネコとの区別がつくような首輪や迷子札の活用や避妊去勢手術、室内飼いの励行、マングースや野ネコなどの目撃情報の提供を呼びかけている。 |
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5、■「要望書送り先」
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要望書送付先(要望方法は要望書を郵送かFAX、または要望内容を電話で伝えてください。)
●環境省自然環境局沖縄地区自然保護事務所
〒900−0027 沖縄県那覇市山下町5−21 沖縄通関社ビル4F
TEL 098−858−5824 FAX 098−855−5825
●沖縄県文化環境部自然保護課
〒900−8525 沖縄県那覇市泉崎1−2−2
TEL 098−866−2243 FAX 098−866−2240
新聞社関係(沖縄県は2社の独占で両者ともマングースとネコが脅威という表現。)
●琉球新聞社会部
TEL 098−865−5158 FAX 098−861−6444
●沖縄タイムス社会部
TEL 098−860−3552 FAX 098−860−3483 |
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