里親詐欺は対岸の火事ではありません!知って下さい!〜ある里親詐欺被害の実例より

里親詐欺被害の実例気になった事例よくある御質問


 よくある御質問 

 質問1 

用心しすぎて相手の気分を害することになってしまいそうで心配です。

人を疑わなければならないのは、本当に残念で心苦しいものですよね。
でも、全国から寄せられる不審者情報や被害に遭われた方からの御相談は本当に本当に残念なことに後を絶ちません。
その現状を考えれば、やはり用心することは必要です。しかし、ちょっとした工夫で円満に信頼関係を築いていくことは可能です。
「最近、里親詐欺の被害が多発しているので、愛護団体から指導があった」と先方に告げ、最初に譲渡までの流れを御説明させて頂いた上で了承して頂くのが、結局は1番トラブルなく円満に話しを進めていけると思います。
それを拒まれる方は結局後々うまくいかない場合が多いですので、後ろ髪を引かれても最初からお断りをされるほうが良いでしょう。また、最初の投稿時から条件を提示しておくと相手もそれを了承した上で連絡してくるので、お話し合いの際もこちらからの要望やお願いを言いやすいです。
実際にお話し合いに入られたら、さりげない世間話しの中から相手の意識を探っていきます。
こちらの状況などをいろいろ話したり相手のお話しを聞いていると相手の反応や言葉から自然にその方の意識や御考えがにじみ出てくるものです。その過程で、もし、少しでも不安を感じることがあったり、信頼関係を築けなさそうだと思えたら、その時には、お断りをする勇気を持つことも必要です。
被害に遭われた方の事例を見ると、いずれも皆様、譲渡前に何らかの不安を感じておられる。
そしてその不安が現実となっている場合がほとんどですので、不安は何かのシグナルだと思って、もし、何か不安点があればやめるように心がけていれば、必要以上に神経質にならなくても良いと思います。
そのためにも時間をかけて話し合いを重ね、信頼関係を築けるかどうかを見極めていくことが何よりも大切です。

ただし、信頼関係だけを過信しすぎてしまうのも危険です。里親詐欺は最初からだますつもりで近づいてくるのです。
良い人も演じます。良いことも言います。嘘も平気でつきます。日々寄せられる不審者情報や被害例はとみに増えるばかりで、里親詐欺の手口もますます巧妙になっています。
それを見破るのはよっぽど経験のある保護活動家でないと難しいこともありますので、マニュアルに従い譲渡を進めていかれることだけは必ず守って頂きたいと思います。
被害に遭われた方のほとんどが相手の御自宅にも行かれていませんし、契約書を交したり、身分証明書の提示も頂いておられません。面倒に感じたり、そこまで言うのは悪いかなと遠慮してしまったばかりにそこにつけ込まれてしまっています。
お相手の方が本当に良い方で、本当に信頼関係が築けていれば、
それが最近多発している里親詐欺被害防止のために行われていることはきっと御理解頂けるはずです。

確かに、全ての方が悪意を持っておられる訳では決してありません。
ですから、被害防止を優先するあまり、余計な心配、つまり取り越し苦労となってしまうこともあるでしょう。
しかし、万が一にも、と考えれば、用心に越したことはありませんし、不幸にも里親詐欺などに渡ってしまったらほとんどが2度とその子を取り戻すことは出来ません。
御自分の手から離れた時からその子の運命は相手に託されてしまいます。ですから、被害防止の策を講じながらも、どんな方へも誠意を持って接していくことが結局は本当の信頼関係へと繋がっていくことを忘れないで頂ければと思います。

ちなみに我々の場合、「プラーナは厳しい」と有名になってしまっていますが、それでも今までこの方法で沢山の子を里子に出してきています。時に時間をかける場合もありますが、全て良い御縁に恵まれ、里親さん達とは本当に良いおつきあいをずっとさせて頂いております。
ファミリーのようにおつきあいさせて頂いている方も決して少なくありません。努力すれば必ず、良い御縁は導かれます。
ですから、自信を持って、本当にその子を幸せにするために頑張って頂きたいと思います。

他にも、先方に嫌な思いをさせず、なおかつ、本物の信頼関係を築いていくノウハウは沢山ありますので、悩まれた時などはどうかお気軽に本部事務局までお電話頂きたいと思います。





 質問2 

里親審査のことでご相談頂いた方からご報告のメールを頂きました。その際にご質問されたことに対しての返答からご紹介させて頂きます。

今回はそちらの契約書を使わせていただきました。お身元証明やマンションの規約も確認済み。
一応、適正期間を2ヶ月設け、去勢手術代を一万円預かり手術後私が代金の一部として獣医さんに振り込む方法もとりました。ここまでやっても騙されたケースはありましたでしょうか?

被害に遭われている方達の場合は、お届けにも行っていない、身分証明書の提示もしてもらっていない、契約書も交していない、といったように、最低限これだけでも必要ですよ、と我々がお勧めしている方法を守られていない場合がほとんどです。

でも、こんな例もありました。
我々が使用していただくことをお勧めしている契約書は全ての内容が意味を持ち、一文一句が不可欠です。
しかし、その方は勝手に内容を変え、独自の判断で勝手に削ってしまわれていたために、何の効力もない内容になってしまっており、結果としてトラブルを招いてしまいました。

また、今入ってきている被害例では、相手の家にも行き、相手の方も疑うことが出来ない程人当たりもよく、すっかり信用してしまい、契約書をとることをなさらなかった。その結果、だましとられてしまわれました。

ですから、厳密に我々のお勧めしているマニュアルに従って忠実に譲渡に至られれば、ほとんどは防げるはずですし、ここまでして被害に遭った例は今まではありません。
しかし、これもどこか「いたちごっこ」のような部分があります。向こうもどんどん巧妙になってきます。ですから、マニュアルだけが100%とは、決して言い切れません。試験期間の間は、相手が飼えるかどうかを検討する期間ではなく、あくまでもこちらが、本当にその人が飼い主としてふさわしい方か、譲渡した子に本当にその環境があっているか、どういう飼育をされるかを、見させて頂く期間です。
相手を試験する期間ということです。この間は貴方に所有権があり、先方にお預けしている状況ですので、この間にだましとられたり、死んだ、逃がした、という場合は貴方の所有権を侵害する行為になる訳です。
最後の被害防止の策ですね。ですから、この間は貴方も何度も先方まで足を運び、電話連絡もマメに行うようになさって下さい。譲渡後のフォローも兼ねます。そして少しでも不審な点があればすぐに譲渡不成立として返してもらうようにして下さい。


 質問3 

三味線にしても、動物実験にしても、仔猫より大人の猫が狙われるのではと思ったのですが・・・
仔猫の需要もあるのでしょうか・・・?


むしろ、子猫の方が狙われることが多いのが現状です。里親詐欺目的の約半数が実験だと言われていますが、(あとの3割が転売や繁殖がらみ、1割が虐待、残り1割が三味線等の皮革関連、ではないかと思われています。飼育不適格者などは省きます。)実験目的の場合はほとんどが子猫であるとも思われます。
里親詐欺業者達の取り引きの実態は全ては明らかにはなっていませんし、それを全て明らかにするのはたやすいことではありませんので、あくまでも我々が見聞きする限りの中での推測の域を出ないことではありますが、現実として、子猫であろうが、成猫であろうが、被害には差はありませんので、思い込みは禁物です。




 質問4 

里親希望の方のところへ仔猫を預けてあります。
ちゃんとお宅に伺って、中に入れていただき、1週間の預り証にサイン捺印していただいたのですが大丈夫でしょうか。

里親になることを前提とした預かりをお願いしているということですね。この場合は里親を前提としているので、預かり証明だけでなく契約書も交しておくべきです。
ご自分の手から離れた時から相手にその子の運命をゆだねることになってしまうのですから、預かりであれ、譲渡の際と同じ対応をすべきです。
相手に託される前に何度か御自宅に出向かれておられますか?譲渡(受け渡し)の際に始めて相手の自宅に出向く場合は、相手の家に行ってみて始めてわかることも多々ありますので、(むしろ、相手の家に行かなければわからない、と言っても良いでしょう。)
我々は、譲渡の前に必ず1度は相手の御自宅をお訪ねになることをお勧めしております。お見合いをかねて、先方の御自宅まで出向かれても良いでしょう。
飼育環境や御家族のお人柄や動物飼育に対する意識などを見極められた上で、お話しを進めていかれるかどうかを決めます。
お見合いと譲渡は別ですので、あくまでも、譲渡は後日、充分検討した後に行うようしなければなりません。

また、当会の契約書を御利用頂ければ、里親適性試験期間を設けることを定めておりますので、このような場合でも対応が出来ると思います。是非御利用下さい。(HPから御自由にプリントアウトして頂けます。)



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