里親詐欺は対岸の火事ではありません!知って下さい!〜ある里親詐欺被害の実例より
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我々が里親探しをなさっておられる方に送信している里親詐欺への注意をお願いするメールを受け取られた方からメールが届きました。しかし、そのメールは非常に心配な内容でした。 ありがとうございます。里親さんは決まりました。 送料に2万円取らせていただいたので、大丈夫だと思います。 わざわざすみませんでした。 メールアドレスから、この方が御投稿されている掲示板を探し、御投稿内容を確認しましたら、ある里親募集掲示板で純血種の小型犬を里親募集されていました。 多頭飼いのため面倒が見れなくなったという理由で手放すと書かれてありました。 その他、 ・血統書はありますが、繁殖防止のためお付けいたしません。 ・なるべく直接取引き希望ですが、ご希望によりトラック便、航空便をしますが別途料金です。 (航空便、トラック便の交通費も取らせて頂きます。) ・一生この子の面倒を見ていただける方、業者取引不可 ・定期的に写真が送れる方に限ります。 と書かれておられました。 しかし、この書き込みの後のほんの数時間後に、「いい里親さんが見つかりました。募集を終了します」と投稿がなされていました。 この方には非常に申し訳ないのですが、正直申し上げて愕然と致しました。 我々がお送りしたメールをお読み頂いて、その上で御返信下さったはずですのに実際は何も理解してくださっていなかったのではないかと思わざるを得ません。 最近、純血種もしくは純血種と思われる、また、それに近い容貌の犬猫を狙う転売目的の里親詐欺が増えてきています。 実際に被害例も多数、情報が入ってきておりますし、以前、ある掲示板でも、人気小型犬の里親募集をされていた方が、里子に出した犬が、転売されていたと書き込みをされていました。 このように純血種は転売目的で騙しとられる危険が非常に高いのです。また、ワクチン代や送料を先方が負担するということで、犬を空輸したが、いっこうに送金されないので、連絡を取ってみると、自宅の住所も電話番号もデタラメだった、ということもあります。たとえ有料で譲渡したとしても、ネットオークション等に出せばそれ以上で売れるので充分元はとれます。 ですから、送料をとるから安心というのは一概に言えません。また、繁殖防止のため血統書を付けないとされていますが、血統書はいくらでも偽造出来ると言われています。 背後に悪質な業者が絡んでいる詐欺の場合、血統書を偽造して騙しとった子を高値で売ったり、死んだ子の血統書をつけて売ることもあるのです。 本当に繁殖に使ってほしくないのでしたら去勢手術をされることを望みます。 次に、里親募集の書き込みをされて数時間で里親が見つかったとされていますが、お相手の身元の確認はきちんとされたのかが気になります。メールのやりとりだけではいくらでもウソがつけます。 メールだけで業者かどうかをどうやって見分けられるのでしょうか? 相手の顔も見ず、飼育環境も確かめず、身元確認もせずに、信用できますか?直接相手の御自宅にも行くことなく、郵送するということは、どんな環境の元で飼われるのか分かりません。 本当にその人が受け取るのかどうかも確認することは出来ません。 この事例の里親の方がそのような悪意のある方であるかどうかは分かりません。善意の方であるかもしれません。 しかし、厳しいようですが、インターネットの世界はいろんな人間が見ています。 犬の写真も見ないうちから、簡単にほしいという人は信用しない方がよいと思います。 もし里親詐欺などではなかったとしても、純血種の犬だから、人気犬種だから、と、何でもいいとでも言うように、実際にその子に会って確認することもなく郵送で受け取るなど、飼い主になるという自覚があるとはとても思えません。 長ければ10年以上、共に暮らすことになる存在です。迎えるにあたっては、それなりの覚悟と責任を持って頂かなければなりません。実際にその子を見て、ふれあって、今までその子が生活していた環境を里親募集されている方から納得いくまでお聞きして、その上で充分な検討がなされた後、責任持って迎えることを決めるのが、飼い主となるべき人間の、動物を迎えるにあたっての本来の姿勢です。 大切なかけがえのない命です。どうぞ、その命への責任を背負っておられることをお忘れにならないよう里親さん探しをなさっている皆様方には、少しでも不安のある譲渡はお避け下さいますことをお願い申し上げます。 |
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我々が里親探しをなさっておられる方に送信している里親詐欺への注意をお願いするメールを受け取られた方からメールが届きました。おっしゃっておられることは理解出来ます。しかしとても残念でした。 ネットでも読みました。充分注意してますので大丈夫です。 この辺りでは純血種を狙い、盗むブリ−ダ−の中年夫婦が居るし、迷子犬専門に狙いをつけ盗る人や、とにかく安心出来ない地区で、私はそうとは知らず引越て来ていきなり愛犬を盗られ、それからはかなり注意して犬や猫を保護したり飼ったりして愛護活動をしています。 無責任な飼い主も多く、また,ペットはモノ扱いの現状があり、この辺りでは愛護活動と称して、他人の家族の動物でも分かっていても盗む人さえ多いのだから,当然里親になる振りしてお金目当ての輩もいると思います。 かと言って全ての人が悪人ではなく善意の人も居るのだから、一概に引取に行く人が悪いとか言えないと思います。 私の知人は家が古く、また病気の寝たきりの家族がいて家に上げるのを躊躇い、引取に行くか空輸でと言ったら、詐欺の人に間違われたと言ってショックを受けてました。 家で保護した子をそのお宅で今、飼ってますが、ちゃんと写真や近状報告もしてくれます。 忠告は悪い事とは思いません。でも、夜中に起きて居る人ばかりではありません。 せっかくの善意・愛護精神も、相手に印象を悪くされては意味なくなります。 里親になってかわいそうな子を救いたいという、心優しい方も多い筈です。私は愛犬を盗まれて初めて世間を知りました。 保健所に収用された子の現状や虐待された子達・・・。 少しでも多くの子を助けられたらと、保護活動を始たのです。でも、地区限定されたり病気だからと断られたり、中々助けられずに悔しい思いをしています。 何度も通い、処分寸前に保護した子はほんの一握りにすぎません。里親を探すより面倒がないからと、保健所に持ち込む飼い主さんも多いのです。神経質な飼い主さんで、里親詐欺情報見ただけでそれ位ならと、安楽死させてしまった例もあります。同じ飼い犬・猫の飼い主の家族でさえも愛情の度合いが違うし、難しい問題だと思います。 ********************************** (それに対しての返答を以下に貼付致します。このメールのやりとりの内容から皆様各々に「里親探しとは」、「救済とは」、を考えて頂きたいと思いご紹介することにいたします。) こちらは、(「動物・自然保護」啓発団体) プ ラ ー ナ です。 先ほど、我々がお送り致しました里親詐欺への警告メールに対し貴重な御意見を賜わりありがとうございます。 すぐにでも御返信させて頂きたい所ではありましたが、日々寄せられるメールが大変多く、非常に立て込んでおります関係上、順番に御対応せざるを得ない状況にあり、お返事が遅くなってしまいましたことをお詫び申し上げます。 また、我々がお送り致しましたメールの送信時間に関して御迷惑をおかけしてしまったと共に、不愉快なお思いをお与えしてしまったことを重ねて平にお詫び申し上げます。 ご存じのように、近年はネットの普及に伴い、命をお金儲けに利用しようとする里親詐欺の被害が増えております。 それに伴い、里親詐欺の知識をお持ちでない一般の方や個人活動家の方が被害に遭う事例も急増しております。当会事務局にも連日多々、全国から不審者情報や御相談が寄せられており、被害に遭われた方からの御相談も少なくありません。そのため、不幸になる犬猫達を少しでも無くすため、現在、私共では、スタッフ一同が毎日手分けして、全国の主要里親ネットへ里親募集の書き込みをされている方々へ個々へメールを送信する作業を約1年前より連日続けている次第でございます。 しかし、何分、膨大な書き込みへのメール送信につき、スタッフが各々担当サイトを定め、作業しておりますが、各担当スタッフも各々の仕事を持ちながらの活動となり、この送信作業が自宅に持ち帰り行われることも少なくなくそれが深夜にまで及ぶこともございます。何分、命がかかっているということで、スタッフ一同、1人の洩れもなくメールを送信するという意気込みで行っておりますゆえ、不手際も多々あり御迷惑もおかけしてしまうことがあることは恐縮の至りでございます。 しかし、例えば、純血種の書き込みには(里親詐欺)業者が殺到することも少なくありません。業者は里親募集の掲示板を朝から晩まで絶えずチェックしています。業者に限らず純血種の書き込みにはものすごく反応が早く、書き込んで2〜3時間で里親決まりました、というのも珍しくはありません。また子犬や子猫で、何も譲渡条件を書いてない方の場合も同様です。 我々が過去御対応してきた被害例でも、我々からの警告メールをお受け取りになられるより早く、その人物からの連絡があり、そのまますぐ相手が受け取りにきたため渡してしまったという例も少なくはありません。 つまり、警告メールを送信するには、時間がたってからでは遅いのです。1日過ぎただけで、もう相手に渡ってしまう可能性もあります。一度渡ってしまったら、容易には二度と取り返すことが出来ません。なぜならもう生きてはいない可能性も高いからです。このようなことは絶対に起きてほしくはありません。全国から1匹足りとも被害を出したくはないのです。 里親詐欺の存在すら御存じのない方は沢山おられます。知らずに被害に遭ってしまわぬように、まず、知って頂くことはとても重要です。しかし、そのためには、警告メールが確実に「毎日」送信されないと無意味なのです。そこで、確実に毎日送信できるスタッフのみにこの送信作業を担当させており、各スタッフも命がかかっているという重責の元、例え、疲れている日があっても、眠る時間がなくても、確実に里親募集をされている皆様方に里親詐欺という存在があることをお知らせするために、自分の時間を削ってでも務めている次第です。それが深夜に及んでしまうことも多々出てきてしまいます。 非常に厚かましながらも、このような背景を御理解の上、御容赦頂けますれば幸いでございます。 しかし、深夜に送信をすることにより、携帯メールへ転送操作をされている方などへは、確かに多大な御迷惑をおかけすることにもなってしまいます。この「警告メール」は、かなりの長文です。これでも全てを語りきることが出来ません。 許される範囲で、でも充分警鐘を鳴らすに足るように、と考慮したらどうしても、最大に要約をしても、これだけの長文となってしまいます。でも、携帯メールでは残念ながら受信して頂くことが出来ません。 そのため携帯メールで里親募集をされている方へは送信は行っておりません。あくまでもPCメールを御利用の方を前提としているため、PCメールであれば通常ならば送信時間が如何でも、御迷惑をおかけしないで済むのではないかという考えもあったことも事実ですので、今回頂きました御指摘を真摯に受け止め、出来るだけ皆様方に御理解を頂けるよう、今後にいかして参りたいと思います。貴重な御意見を賜わり本当にありがとうございました。 また、不快にさせてしまったことを重ねてお詫び致します。 本当に申し訳ございませんでした。 次にその他の部分での御指摘について当会の見解を述べさせて頂きます。 まず、「引き取りに行く」という人についてですが、勿論、そう言われる方、全てが里親詐欺ではありません。 しかし、例え里親詐欺でなくとも、家に来られるのが困るような方は飼育環境を見られることに抵抗を感じる何らかの理由をお持ちであることも考えられます。 里親とは命を託す相手です。そのお宅がどんなお家なのか、家族はどんな人なのか、どんなふうに飼育されるのか、命を託す以上は知っておくべきであり、その飼育環境を見るのは当然のことなのではないでしょうか。 自分の保護した子がどんな環境で暮らすのか知りたくはないですか?家には来てほしくないといわれて、貰って頂けるでしょうか? また、動物を飼う環境でもないのにほしがる人も居ます。そのためにも飼育環境を見ることは必要なのです。 本来、責任を持って飼う自信と環境があるのなら、何らうしろめたいことはないはずで、堂々と家に来て貰えるはずです。 我々が、警告メールを送信させて頂いているのは、正しい里親探しをして頂きたいからです。 何度も申し上げるように、特に一般の方々は、里親詐欺という存在すら御存じありません。産まれてしまってこれ以上飼えないとか、引っ越しで連れていくことができないという方も多く、みなさん、焦っていらっしゃいます。 そのため、ほしいという人には、はいどうぞ、といとも簡単に渡してしまいがちです。そして渡した後は、すっきりした気分で、その子が幸せに暮らしているかどうかなんて気にもしない方もおられます。 また、保護活動をされている方にも、貰い手がなければ処分されるという状況の中で里親探しをされている場合、殺されるよりはマシと、とりあえず手当たり次第に、貰い手を見つける方もいます。 お気持はわかります。だから一概に非難することも出来ません。しかし、そのような里親探しは、一時しのぎにしかすぎず、貰われた先でまた不幸になったり、飼えなくなったりしては、救った意味がありません。 確かに残念ながらも現実には、全ての子を救うことは出来ません。しかし、一度手をさしのべた子だけは、最後まで責任を持った里親探しをするべきだと思います。 里親探しをするのが面倒だからと安楽死をされる方は非常に残念です。しかし、そうおっしゃる方は、たとえ里親探しをしたとしても、自分が責任を持てないのに、責任を持った里親さんを見つけられるでしょうか。飼う資格の無い人には飼わせない、これが不幸な動物をなくす近道です。 そのためにも、きちんとした里親探しをしてほしくて、皆さんに呼びかけをしていることをご理解下さい。 里親探しというものは、2度とその子を不幸な目に遭わせないために、また、この世から1匹でも不幸になる子を減らしていくために行われるものでなければなりません。 里親詐欺などの、命をお金儲けの道具としようとする心無い人間の被害からも守っていかなければなりませんし、無責任な人間や虐待者らによって不幸にさせられることがないよう、飼育者となる方が、きちんと動物が飼える飼育環境にあるのか、また、口先だけではなく本当に終生責任もって飼えるのかを実際に相手の自宅まで足を運び、実際本人や御家族にも会って、飼育環境や動物に対する意識や責任感、人間性を、しっかり見極めた上での人選が必要です。 でも、それは、その命への責任を背負っているという自覚と幸せになって欲しいという愛情があれば、決して難しいことではありません。里親詐欺などによる被害を防ぐことも、我々がお勧めしている里親探しのマニュアルに従って、里親探しをして頂ければ、ほとんどは防げるはずです。 里親探しをされている方というのは、我々ボランティアをはじめ一般の方たちも多数居ます。 里親詐欺防止の手段の一つとして、お届けや、身分証明書、契約書は何の知識もない人でも、それをすることによって、典型的な詐欺から守ることが出来るというものです。 保護をされている方は、経験がおありですから、ある程度認識をお持ちですが、動物を飼う責任に対しての認識が低かったために生まれた原因から里親探しをなさっている方などの中には、とにかく誰でもいいから早く貰ってほしいと思われている場合もあり、相手の飼育環境も確認することなく、携帯だけで連絡をとり、そのままお渡しされてしまうケースも多々あります。 また、里親希望の人においても、ただ可愛いからというだけで自覚も責任も持たないまま、飼育していける環境にもなくとも、その時だけの感情でアクセサリーかバックでも買うがごとくに安易に貰おうとされる場合も多く、一般の方には、相手が本当に、その子が天寿をまっとうするまで責任と愛情を持って最後まできちんと飼える方かどうか見分けることは人間的に良い方が必ずしも飼育者としてふさわしい訳でもありませんので、なかなか容易いことではありません。 身分証明書や契約書をとることは、そういった飼う側に責任を負わせる意味も含んでいます。 契約書が必要と言えば、そんなややこしいのならもっと気軽に貰えるところから貰うと言う人も中にはおられるでしょう。 でも、よくお考えになって下さい。命を気軽に貰うなんて、どうでしょうか。気軽に貰う人は、簡単に捨てることだってあるかもしれません。アメリカのシェルターでは、里親希望の人が犬を見るのにさえ財務証明が必要です。そこまでしろとは言いませんが、動物を飼うことは責任が発生するということを認識して頂く為にも、契約書は大きな意味を持ちます。 信頼関係を築いた相手に、契約書をとることは失礼ではないかと思われる方もおられるかもしれませんが、本当に信頼関係を築いているのなら、なぜ契約書を交すのかということにも理解して下さるはずですし、快くも応じて下さいます。 また、貰うまでは調子のいいことを言って、いったん貰うと、手のひらを返すがごとく、その後一切耳を貸して下さらなくなる場合もあります。何かそれでトラブルが生じた時、契約書を交していなければ、貰った物はこっちの物となりますので、相手にめざましく飼育者としてふさわしくないような状況があり、犬猫の救済のため、返して貰うことを要求しなければならない場合でも、たやすくないこともあります。 そのような場合も想定して、どんな状況下でも動物達を守ることが出来るように考え契約書は作成してあります。 譲渡は何よりも信頼に基き行われるものであり、確かな信頼関係が築けていれば、譲渡に至るマニュアルや契約書はただの付属品に過ぎない部分もありますが、一般の方の場合、相手と信頼関係を結ぶための時間や行動を上手にとれない方や、とる努力をしない方も沢山おられます。 むしろ、相手を見極めながら信頼関係を築いていける力と人間性を持ちえている人は全体ではほんのわずかです。それは保護活動をしている方でもしかりです。確かな経験と実績なくしては簡単には出来ないとも思います。 ですから、信頼関係を築くことと同時に契約書を交す、などの被害防止のマニュアルは厳守して頂いたほうが良いのです。 契約書は、とられた後で取り返すための効力を発揮するという側面もありますが、何よりも、契約書を交す前に、相手(里親詐欺など)に辞退をさせる最後の防波堤でもあります。この約束事を守ってもらいますがいいですか? その問いかけこそ、契約書が持つ武器でもあると思います。 これらのマニュアルは、里親詐欺の歴史のある関西で、里親詐欺と背中合わせにその被害を防ぎながら活動してきた我々だからこそ出来ること、我々だからこそしなければならないこととして作り上げてきた最善の防御法です。 そして今も、全国から入ってくる被害例を元にどの状況にも対処、防御できるよう契約書も常時改訂しております。 まだまだ完璧なものなど作り得ないかもしれませんが、現在も弁護士さん数人にアドバイスを頂き次の改訂を検討しています。 言い替えれば、実際に被害例をいやというほど実際に聞いてきた我々だからこそ、このマニュアルが最善だとも言えるのです。 だからといって、里親詐欺もだんだん巧妙になってきていますので、これが絶対完璧だとも言えません。 しかし、どの被害事例も、防ごうと思えば充分に防げたと思われるのに、実に安易に渡してしまっている場合が大変多いのです。これらの我々がお勧めしている里親探しの方法(マニュアル)を知って頂き、それに従って行って頂ければ、「防ごうと思えば防げた」というほとんどの被害例の二の前にはならないですむはずです。 ですから、そのために、里親詐欺の存在を知って頂くためだけでなく、同時にその防御法もお知らせしているのです。 その防御法を手間だと言って、救える命を救う努力をなされない方がおられるのは本当に残念で仕方ありません。 命に対する責任を背負っていることの自覚があれば、これらマニュアルは決して手間ではありません。 また、それによって里親が決まらないということも決してありません。現に我々はこの方法で今まで保護活動を行ってきています。それでも手間だと言われる方は、最初から命に対する責任を背負われていないのです。 もしそれが保護した子であるならば、そんな方には安易に保護に関わって頂きたくはありません。責任も持てないのに後先考えずにその時だけの感情で手を出され、結果、救えるはずの命を自らの手で不幸にしてしまう結果になってしまう位なら、最初から安易に手を出すべきではないのです。 救いたいと思って下さる優しいお気持は有難いと思います。でも、救うということは責任も生じるのです。 努力を惜しんでその命を奪う程、無責任なことはありません。また、飼い主による里親探しの場合も、飼い主として当然の責務である生涯その命に責任を持つということが出来なかったのだからせめて本当にその子が今まで以上に幸せになれる環境を責任を持って探していくべきです。 でも、そう出来ない人達がいるから、不幸な動物達は後を絶たないのです。その人達を指導していくのが、我々愛護や保護に関わっている人間であって貴殿も保護活動に関わられておられるならば、貴殿にあっても同じであるはずです。 なぜ我々が相手の自宅まで出向くことをお勧めしているのか、なぜ契約書を交すことをお勧めしているのか、それはちゃんとした理由があるからです。やみくもに述べている訳ではありません。実際にそれで被害が出ているからです。現状を誰よりも知っているから、 その被害に遭う危険を防ぐために申し上げているのです。全ての方が悪意を持っている訳ではありません。善意の方はそれ以上に、いえその何倍もいらっしゃいます。でも万が一の危険を防ぐために皆さんに呼びかけをしているのです。今までが善意の方ばかりだったから、と言って、これからもそうであるとは限らないのです。だから大切なこの世にたった1つしかないかけがえのない命を守って頂くために注意して頂くことと、その方法をお知らせしているのです。 その点を御理解の上、今後は、御自分に関わる方で御存じのない方がおられたら教えてさしあげる立場になられることを望みます。 我々も常時御相談に応じております。お困りになられている方がおられたら当会まで御相談頂けるようにお伝え下さい。 我々も今後、里親詐欺の存在をやみくもに恐れ安易な選択をなさる方が出ないよう、警告のメールかHPでもさらなる詳しい御説明等、何らかの対策を講じさせて頂きます。 以上、とても長い文面となってしまいましたことをお詫び致します。でもお伝えしたいこと、わかって頂きたいことを我々なりに 精一杯誠意を持ってお伝えしたかったのです。お許し頂きたいと思います。しかし、これでも全てを語りきることは出来ません。 このようなメールという形でお伝えしきることはなかなか困難です。もし、今後、御意見、御質問、等がおありの際には、お電話にて直接ご対応させて頂きますので、その際には本部事務局までお電話にて御連絡頂きたいと思います。 この度はご連絡頂きありがとうございました。 **メールの貼付は以上です。********************* ●解説 神経質な飼い主さんで、里親詐欺情報見ただけでそれ位ならと、安楽死させてしまった例もあります。同じ飼い犬・猫の飼い主の家族でさえも、愛情の度合いが違うし難しい問題だと思います。 ですから、我々は啓発をしているのです。 そういう選択をされる方がおられるということは本当に残念なことです。 しかし、哀しいけれど実際にはそういうこともあるでしょう。愛情の度合が違うとおっしゃられた、この方の言わんとしておられることもよく理解が出来ます。 しかし、その飼い主さんは対処方法を御存じなかったのではないでしょうか。上記にもありますように、我々はやみくもに怖がらせることを目的に啓発をしているのではありません。里親詐欺の被害というのは遠い世界のことではなく、いつ自分が被害に遭うかわからない程、急増している。これが現状です。 それを知らずに被害に遭わないように啓発しているのです。でも、それだけではなく、「では、その被害防止のためにはどうすれば良いのか」という対処方法も同時に示し、御指導申し上げております。 それは、上記の飼い主さんのような例を作らないための策でもあります。対処方法を知らないからこそ、恐れも生まれるのです。正しく対処方法を知れば、やみくもに恐れる必要はありません。決して難しいことを申し上げているのではないのです。 「知らずに被害に遭う」 これは里親詐欺の存在を知らない場合だけではありません。 対処法を知らない場合でも、です。 このような哀しい選択をされる方が出ないようにするためには、やはり、防衛法を知って頂くために地道な啓発活動を続けていくしか他ありません。ですから、我々は啓発活動を行い続けているのです。 そしてこれからも、さらに被害防止のための対処法を啓発していくことにより一層努めていかなければとも思います。被害に遭う動物達がいなくなるように、我々もこれからも心して努めて参りますので、これをお読み下さった皆様もどうか啓発にお力をお貸し下さいますようお願い致します。 |