ネットにおける里親探しの注意点
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近年ネットの普及に伴い、犬猫(他)を里親になると偽り騙しとり、実験動物取扱業者や繁殖業者などに売り渡すことや転売、虐待などを目的とする、いわゆる「里親詐欺」の被害が急増しています。 それに伴い、里親詐欺の知識をお持ちでない一般の方や個人活動家の方が被害に遭う事例も急増しております。 そのため、不幸になる犬猫達を少しでも無くすため、現在、私共では、スタッフ一同が毎日手分けして、全国の主要里親ネットへ里親募集の書き込みをされている方々個々へ、里親詐欺の存在を知らせその被害を防ぐための方法を記した「警告メール」を送信する作業を2002年より連日続けております。 里親詐欺の存在すら御存じのない方は沢山おられます。知らずに被害に遭ってしまわぬように、まず、知って頂くことはとても重要です。 我々は、全国から1匹足りとも被害を出したくはありません。暖かい愛情に包まれた幸せな日々が訪れるのを待つ子達の命を守りたいのです。 里親探しをされておられる皆様は、当サイト内の里親探しの方法について記したページを御面倒でも必ず御覧頂き、しっかりとした防衛法を知った上で、くれぐれも慎重に、本当に良い方をお探しになって頂きたいと思います。 また当会でも常時御相談に応じております。お気軽に本部事務局まで御連絡下さい。 本当に1日も早く素晴しい御縁が導かれますことをスタッフ一同心よりお祈り申し上げております。 |
■里親詐欺に狙われやすい募集投稿の例■
1、「迎えに来て下さい」や「空輸、陸輸も可」などの投稿 |
当サイトの、里親詐欺による被害を防ぐための情報をお読み頂ければ御理解頂けると思いますが、先方の自宅まで出向かれ、相手の生活環境や自宅確認をされずに先方に迎えに来て頂くのは、たいへん危険が多いです。 里親詐欺は迎えに来て欲しいという書き込みや空輸陸輸送希望を特に狙います。我々は全国の皆様方から日々御相談をお受けしておりますが中には、被害に遭われた方からの御相談もあります。 その方達のほとんどが、相手の自宅には出向かれておられません。なかなか先方の自宅まで出向くというのは大変だと思いますが、万が一にも里親詐欺などに渡ってしまったら2度とその子を取り戻すことは出来ないことがほとんどです。 御自分の手から離れた時からその子の運命は相手に託されてしまうのです。ですから、本当に信頼してその子のこれからの生涯を託せる方を責任を持って選別してあげて下さい。 遠方では何度も足を運ぶこともなかなか容易くありませんので、募集地域は必ず近郊に定め、何度か先方の御自宅まで足を運べる範囲内にして下さい。 |
2、携帯メールによる投稿 |
里親詐欺は、だましとりやすい内容は必ず狙ってきます。 上記1でも述べたように、迎えに来て欲しいという書き込みや、空輸陸輸送希望は、まず狙います。 次に、携帯メールです。簡単なやりとりだけで済みそうだという理由からです。 携帯メールで募集投稿をなさる方はメールだけのやりとりだけで話しを進めることなく、必ず、連絡を受けたら直接相手と電話でお話しをした上で直接相手の御自宅までお伺いすることを最初に告げるようにして下さい。 |
3、「急いでいる、あせっている」と思われる内容 |
家では犬を4匹飼っていて、もうこれ以上はダメだから処分してもらうという話があがっています。 上記はある御投稿例です。 あせっているから簡単に渡すだろう、と思われてしまう危険があります。 実際、被害に遭った方達はみんな、そういったあせりがあり、それにつけ込まれる形で騙されてしまっている場合がほとんどです。あせりがあっても、それを表面に出しすぎると危険です。 でも、だからと言って、猶予のない状況を伝えることが出来ないのものんびり構えていられない場合、つらい部分もあります。 しかし、「処分される位なら引き取ります」と善意を装い里親詐欺らが連絡してくる可能性は本当に高くなります。 ですから危険に遭わずに緊急であることを伝える表現方法を考慮する必要があるでしょう。 急いでいるから誰でもいい、と受け取られるような表現方法は絶対に避けて、緊急であっても、最後まで責任を持った里親探しをして頂けるようお願い致します。 |
4、2匹一緒に引き取って欲しいというような内容 |
里親詐欺はお金のためだましとるのです。 上記のように、1匹より2匹、一度にもらい受けることが出来るなら、それにこしたことはありません。現に、彼等は何匹でも欲しいと言ってきます。 言葉たくみに、「兄弟だったら離すのはかわいそうだから」とか「1匹で飼うより2匹の方が手がかからないから」とか、「1匹も2匹も同じ」とか、もっともらしいことも平気で言います。 善意の心優しい人間を装うことなど、いとも簡単にやってしまいます。言われた方は、そんな良い方なら、と思ってしまいますが、本当に善意で言って下さる方以上に、その数倍、悪意による嘘から言っている人間がいるかもしれないことを忘れないで欲しいと思います。 2匹いっしょに引き取って欲しいと書くこと自体は問題はないのですが、ターゲットにされる危険性はそれだけ高くなりますので注意が必要です。投稿内容においても危険を防ぐための配慮を忘れないようにして下さい。 |
5、譲渡後の報告をメールで、と指定している。 |
報告はメールで結構です。 当会のHP内にある里親探しについての説明をよくお読み頂ければおわかり頂けると思いますが、騙し取られて、もうすでにその猫がその人物の元に居なかったとしても、メールの文章だけではいくらでも嘘をつけます。何とでも言えます。 メールだけでの報告など、何の確証にもなりません。里親詐欺もそれをわかっています。 だから、「簡単にもらえて、その後も適当にごまかせそう」と思われる危険性が非常に高いです。 里親詐欺は騙すために貴方に近づいてくるのです。信用させるため良い事も言いますし、良い人も演じます。「ちゃんと報告もします」と安心もさせるでしょう。 しかし、後日の報告をきちんと契約し、ごまかしの効かない方法で行われることや、それに応じなかった場合の罰則を明らかにすることにより、里親詐欺に、貴方が簡単に騙せる相手ではないとアピールすることにもなるのです。 しかし、メールのみの報告で良いと明記することにより、逆に「私は簡単に騙せるわよ」と気付かぬうちにアピールしているようなものなのです。 このような譲渡後の確認が責任を持って行われない里親探しは非常に無責任なだけでなく、里親詐欺から狙われる対象ともなります。 |
6、未成年者の投稿 |
私は○○市に住む16歳の女の子です。 相手が未成年だと思えば、簡単にだませると思われてしまう危険があります。 年齢を記載する場合は充分注意して下さい。出来れば未成年の方は年齢を明記されないほうが良いでしょう。 |
7、○○市付近であればお届けにあがります。 |
相手の自宅まで足を運ぶことは鉄則です。 しかし、それ以外であれば届けには行かない、とも受け取られます。 この部分は「御自宅までおうかがいして環境を見させて頂いた上でお話しを進めたいので、○○市近郊の方にお願い致します」といった書き方をされるほうが良いでしょう。 |
以上、代表的な事例を簡単にあげてみました。 |