食べられる為の命・・その肉は本当に必要ですか?

食肉にされる為に殺される動物達の声を聞いた事がありますか?
この世のものとは思えない程哀しくも恐ろしい叫ぶ様な声。
それまで知っていた声とはまるで違う、地獄の底から響いてくるかの如く悲しすぎる声でした。
何気なく手にする肉がパックになる迄の事を一体どれだけの人が考えられるでしょう。

韓国の一部富裕層の間に、虐待の限りを尽くし苦しめに苦しめた犬を食べると精が付くという悪迷信が信じられ、娯楽の様に目を背ける虐待が行われており、10数年程前に世界中から抗議がなされましたが、今も改善される事なく水面下で密かに行われているのではと思われています。この事例に限らず、食問題には、「食文化への批判はその国の文化への批判だ」との見解が、その都度必ず飛び出し、文化や思想が絡むと根が深く、壁が立ちはだかるのを痛感してきました。

食って何?
食べる為であれば命を奪う事も苦しめる事も正当化される。
でも我が国とてそれは同じなのではないでしょうか。

何事においても、どう生きるかどう考えるか、決めるのはあくまでお1人お1人の自由であり、自己責任でもあります。
でも日々の暮らしの中でともすれば忘れてしまいがちになる命の事を、いっときでも共に改めて考えて頂きたいのです。
私がお伝えしたいのは『無益な殺生を出来るだけ避ける』ということです。
食という大義名分の元、産業動物という名目で命を命として扱わず、殺すために大量に人工的に作り上げおびただしい命を消費していること。
まるで工場で大量生産する経済物流品か研究室で作り出す物の様に。
いい加減もうその愚かさに気付かなければならない時が来ているのではないでしょうか。

産業動物とは人間が決めた事。
例え食べられる為に与えられた命であっても、彼らにはただ一度のかけがえない生であり、命ある存在である限り、彼らにも心があるという当たり前の事を、畜産動物の現状を知って、もう一度、それぞれに「食べることとは何か」を問うて頂ければと願っております。

菜食のススメ」様のサイトに畜産動物達の現状が詳しくアップされていますので、ご紹介させて頂きます。

(2012/2/16追記)
また、アニマルライツセンター様が畜産動物達の現状を伝えるページを公開されていますので、こちらも是非ご覧下さい。

(2012/2/24追記)
電子書籍をご紹介させていただきます。

「これを読んでベジタリアンになった」「今まで頑として肉食を止めなかった友人がこれを読み肉を食べるのをやめた」など、話題になっている、もちまい様著の電子ブックのページです。

畜産動物達の現状がわかりやすく載っている他、多角的な視野から肉食を問う内容となっています。

それは、当会でも内外で伝えてきたものであり、ベジタリアンであるか無いかに関わらず、今一度、命を食べるということを考えて頂くためにも、皆様にご一読頂きたい電子ブックです。

『牛や豚がトラックに積まれ死へと向かう最後の旅路を行く。
逃がせるものならどんなにいいだろう。
でも犯罪者になってその子達だけ逃がしても何も変わらない。
今日も世界中で命が皿に乗って食べられる。
数日前まで悲しみも喜びも鼓動も温もりも確かにあった命が、無邪気な笑顔の人々によって・・・』

『世界中に広がるファーストフード。
ハンバーガーにされる牛の為に森が切り開かれ大量の穀物が消費されていきます。
みんなが気軽に食べるハンバーガーのその向こう側に自然破壊と食糧不足による飢えと大量に殺されていく命があることを考えてみて下さい。』

『牛達を運ぶトラックがいく。
通りすがりの子供達が「ドナドナだ!」とふざけあっている。
信号待ちで止まった荷台から大きなつぶらな瞳が哀しげに覗いている。
死の旅路を行く彼ら。
只々彼らの瞳に詫びるしか出来ない無力を噛みしめる・・・
本当に肉を食べなければ貴方は生きられませんか。』