かけがえのない命を子ども達に伝えて行こう

保育園での講演会

K保育園にて
2004年11月10日 開催



大阪の吹田にあるK保育園では、以前より「命の教育」の取り組みが行われていました。
2004年度は、人権教育として命の尊さをテーマにした人権の集いが開催されることになり、動物愛護を通して命の尊さを子ども達に教えるために、当会プラーナに講演の御依頼がありました。

「かけがえのない命を子供達に伝えて行こう」
ビデオ『どんぐり森へ』
虫いじめをしていた少年が、病気の鳥の卵を助けるためにどんぐり森へ行き、いろいろな虫や植物と出会い、命の大切さを学ぶ物語。

子ども達へのお話し
    講演内容(講演者:プラーナ 岡居代表)
・紙芝居「茶々の足」
・命の大切さについて講演

子ども達からの歌のプレゼント
「世界に一つだけの花」

大人向けの講演
・少年犯罪と動物虐待の関係について
・子どもが動物を拾って来たら
・里親探しにおける注意事項
・親の役割と、心の育成について



この度の講演会は、お母様方が企画され、当会プラーナにお声を掛けてくださいました。
我々も本当にすばらしい時間を過ごすことができました。
また、命をテーマにしている我々の、今後の活動の方向性なども見えてきたように感じ、我々の使命についても、改めて強く実感することが出来ました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
この度は、本当にありがとうございました。

子ども達への講演が終わった後に、子ども達による歌の披露があり、小さな体で一生懸命歌っている姿を見ていると、感極まって涙が出てしまいました。
その小さな姿は、原石のように思えました。
近い将来、この社会の担い手となる子ども達。
汚れなき心を持つこの子達に、種は違えども人間であれ、動物であれ、植物であれ、全ての命に対する思いやりの心を育まなければならないと、強く感じました。
他者への思いやりを持つことで、自分自身も強くなり、心からの幸せを感じることが出来るようにもなるでしょう。
また、思いやりの心は、これからの日本、いえ世界の平和のためにも、なくてはならない基盤となる心だと思っています。
どんなに優れた技術でも、どんなにデジタル化が進んでも、その技術の使い方によっては他の命や尊厳を奪ってしまう恐ろしいものになってしまいます。但し、相手を思いやれる心があれば、その技術を困っている命のために使うことが出来るでしょう。 それを成し得るためにも、我々人間よりも弱い立場にある動物達への思いやりの心を伝えることは非常に有効なことです。
そのために、我々の経験や知識、力を発揮できた。そんな講演でした。

子ども達は我々が議論している間も、日々成長して大人(社会人)になろうとしています。
我々大人は、この子達の成長を考え、育成していかなければならない立場にあります。
当たり前ですが、その責任の重大さや重要性について、改めて実感させられたと共に、この社会を真に豊かな国にするためにも、教育という大きな問題に、真剣に取り組まなければならないと感じています。
プラーナは、動物愛護を通して子ども達に命の尊さや素晴らしさを伝えるために、講演会という場を通して、その責任の一端を担って行く所存です。
今回の講演は、その第一歩といえるでしょう。
そのため、今後更に積極的な講演活動を行って参りたいと、気持ちを新たにさせられました。
我々が一番やっていきたい重要な事は、
  「世の中の人々に、命の素晴らしさを知ってもらうこと」
なのです。


 − スタッフ河村の感想 −
本当に、今回の講演会は素晴らしかったです!
正直言って子ども達がどこまで理解できるのか不安もありましたが、講演が始って、子ども達がキラキラ輝く眼差しで岡居代表を見ている姿を見ると、そんな小さな不安は吹っ飛んでしまいました。
子ども達へのお話の最後に、岡居代表が
 「みんな、わかったかな〜?」
と言うと、
小さな腕がたくさん上がって、
 「はーい!」  「はーい!」
と、元気一杯の声が返ってきました。
#みんなかわいいー!!

また、なんと言っても岡居代表のお話!
今まで数々の講演をこなされてきた代表ですが、保育園での講演は初めてです。
そんな私の心配はよそに、岡居代表は数々の事例などを交えて、動物と関わったことのない人にでも非常に分かりやすく、かつ、動物愛護がなぜそんなにも重要なのかを伝えられていました。
実際に、経験されてきたからこそ、その言葉一つ一つに重みも感じました。
私もいろいろな意味で、今回の講演会で非常に勉強させて頂きました。
また、代表の今までとは違う一面を見て、更に惚れてしまいました♪

講演が終わり、職員室でお茶をご馳走になりました。
その際、今回の講演を企画して頂いたお母様方がいらっしゃって、
 「本当に素晴らしお話を聞かせていただきました! 子ども達にも非常に分かりやすいお話だったと思います。本当にありがとうございました。」
などのお声もいただいて、またウルウルしてしまいました。
#河村は最近、涙腺がゆるんでしまったようです・・・。

この講演会が終わって、心に強く刻まれたことがあります。
それは、「動物愛護を通して、子ども達への心の教育に携わりたい。」
動物福祉の改善は、人々の心が変わらなければ成し得ることの出来ない非常に大きな問題だと感じているからこそ、また、全ての命の尊厳が守られるように、我々はこれからも、啓発活動に力を注いて参ります。
そして、いつの日か、
●動物が殺処分されることなく、動物愛護センターが本当の意味での愛護センター(保護センター)に生まれ変わる。
●動物実験は代替方に切り替えられ、人間のために動物を殺してもいいと言う発想がなくなる。
●畜産動物の環境が改善されて、太陽の下を自由に走り回れる。
●飽食はなくなり、出来るだけ殺生が慎まれる。
●毛皮など、人間の見栄のためだけに殺される命がなくなる。
このような日が訪れることを願って。。。

人間よりも弱い立場にある動物の命の尊厳を守れる社会が築けたときに、初めて本当の意味での豊かな国(豊かな心を持つ国民)になったと言えるでしょう。
それは待っていて誰かが築いてくれるものではありません、勿論理想の法律が施行されただけでも駄目なのです。
これは、私達一人一人が他の命に対する敬愛の心を養うことで実現できることだと考えています。



子ども達のうた



保護者の皆様からのお便りを、一部御紹介

人権の犬の話をお兄ちゃんが帰ってきたら一生懸命はなしていました。 動物が大好きなので「俺、今ここに’チャチャ’(紙芝居の犬)おったら、めっちゃかわいがらなあかんねん!」 と家に帰ってきて話していました。

昨日の人権集会お疲れ様でした。命の大切さについては(内容はちがうけど)子ども達には理解しやすかったと思いました。子ども達の歌、すごくよかったです。すごいかわいかったし、もっといっぱいのお母さんが来てくれればと残念でした。

人権の集いお疲れ様でした。子ども達が真剣に見ている姿が良かったです。(特にチャチャの写真が出た時)うちにもハムスターがいるので、もっと子どもと一緒に責任持って世話することを教えないといけないなと思いました。(結構、放ったらかしでもハムスターは平気に見えてしまうので)私自身は今まではもちろん動物を捨てたりする気はなかったですが、正直里親探しまではようせんな〜と思っていましたが、もしそういうことに出会ったら、里親探しすることにしようと決めました。

人権集会に途中からですが参加させて頂きました。皆静かに話を聞いていて感心しました。動物保護についてはただ単に動物のためだけじゃなく虐待する人間への警告なのかなあと思いました。これから大きくなって社会がどんどん広がっていきますが、つらいことや死にたいことがあっても命の大切さや、宝物なんやでって教えられたら良いなあと思いました。

昨日はお迎えに行くなり、ホールで見たらしい犬のお話しをしてくれました。事故して足がひとつ怪我したお話しだったのかな?よっぽど印象深かったようです。

人権のつどいご苦労様でした。今回は子ども達もすごく分かりやすかったように思います。

昨日の人権集会は途中から参加させて頂いたのですが、とっても心をうつ勉強になりました。「捨て犬猫をもとの場所に捨ててきなさい。」ではなく、里親を探すという考えもしなかったことにとっても心をうたれました。大人は子どもの気持ちを、どこか忘れている所があるので思い出させていただけたある一面でした。私の家も犬を飼っていたのですが、私がぜんそくになってしまい主人の実家は近くにあるのですが預かってもらっています。

昨日の人権集会では、色々と考えさせられました。小学生にあがると多分犬や猫を拾ってくる時が来るかもしれません。その時の親の態度、言葉などが大切なんだなーと思いました。


最後に
今後、更に多くの方々や子ども達への講演会活動を、展開して参りたいと思っておりますので、『命』や『心』に関わる教育のような場を企画されていらっしゃいましたら、お気軽に当会までお問合せください。

(作成者:プラーナ本部事務局長 河村奈美)



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