飼えなくなったペットの新しい飼い主を探すインターネットのホームページ(HP)で、善意を装って犬や猫をだまし取る被害が増えている。 複数の名前を使い分け、ペットを引き取ると連絡が取れなくなるケースが多く、動物愛護団体は「実験や繁殖用に転売している可能性が高い」として注意を呼び掛けている。 (村田壮一) 大阪市内の女性は昨年十一月初旬、ペット譲渡のHPで知り合った同市内の男性に、終生飼い続ける約束で猫を譲った。 その直後に男性と連絡が取れなくなったため、動物保護啓発団体「プラーナ」(神戸市、岡居璃叡代表)に相談。猫の返却を求める配達証明付きの文書を郵送すると、男性から「猫は逃がしてしまった」という電話がかかってきた。 同団体によると、この男性と同じ電話番号で別名の人物が十一月下旬、やはりHP上で猫を引き取ろうとしていたという。 岡居代表は「男性の自宅とされるマンションはペット飼育が禁止されている。飼う以外の目的で猫を集めている可能性が高い」と言う。 同団体は、昨年五月からペットの引取先を探している人に、不審な人物への注意喚起と、情報提供を求めるメールを送る活動を開始。 これまでに、携帯電話の番号しか教えず直接会うことを嫌がる▽ペット専用の宅配便を利用するよう求める ▽「雑種でなければ、どんな種類でも何匹でも引き取る」と言って純血種を集める―などのケースについて情報が寄せられた。 岡居代表は「動物を引き渡す前に必ず相手の家を訪ね、飼う意思と環境を確認する。さらに『他人に譲渡しない』などの契約書を交わすことが必要。もうけ目的の人物なら、その過程であきらめるはず」と話している。プラーナTEL078・302・5255 <デスク日誌> ・・・ペット受難。顔を合わせぬまま、簡単に取引が成立するインターネット。 先日はネットで募った相手と心中する事件が紙面に。 命すら簡単にやりとりする現代社会。取り込まれぬよう、のみ込まれぬよう。 |