畜 産 動 物 の 現 状
![]() |
![]() ウシやブタ、ニワトリなどといった食べられるために生まれてくる動物のことを考える人はあまりいません。 肉を食べる殆どの人が、スーパーに売られているパック詰めされた肉が、数日前までは生きて呼吸をしていたとは考えたくないものです。このような畜産動物は生命としての尊厳のかけらすら与えられていません。 日本では飽食の時代が続いています。良い肉をより安く生産するために、生態を無視した過密飼育で、濃厚飼料やホルモン剤、抗生物質なども与えられます。 また膨大な家畜の飼料のために、世界中で森林が伐採され牧草地にされています。世界の穀物生産量の約3分の2が動物の飼料となっていますが。一方で世界の6割の人々は十分な食事を取ることができていません。もし私たちが飽食による肉の摂取を控えて人が食べるための穀物を育てたなら、世界中の飢餓で苦しむ多くの人々を救うことができます。 畜産家の中でも最近、動物福祉のことがよく取り上げられているそうです。「畜産」は畜産家の方にとっては死活問題ですので、ただ「ひどい、残酷だ」といっているだけで代案(実現可能なもの)をだして納得できるものでない限り、ただの机上の空論で終わってしまいます。 しかしそれでは意味がありません。私たちは畜産家の方たちにもアドバイスをいただきながら、動物にとって、人間にとって(日本人だけでなく世界中の人たちにとって)良い畜産のあり方を考えていきたいと思っています。 みんなで協力し合えば畜産は動物や人間にとって、もっと素晴らしいものになるはずです。 |
![]() スウェーデン・・・ブタをつないで飼うことが禁止された。 スイス・・・寝る場所とエサ場を分けなければならない。 イギリス・・・ウシは草を食べる権利が与えられた。ニワトリをケージに詰め込んで飼うことが禁止された。仔牛を身動きできない檻に閉じこめることが禁止された。 ★畜産動物の現状については、『食と生命を考える』・畜産動物レポート に更に詳しいレポートがあります。是非こちらも御覧下さい。 |